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愚公移山

2012.11.25(18:57)

しかし まぁ 何やねぇ~


何事においても継続さすという事は難しい事で、しかも無から有を生み出すエネルギーを持続さす事など

並大抵の事ではない。物事の初めは万事が稚拙であった事も繰り返し続ける事によって、技術も上がり

洗練されたモノへと変化して行く事など、理屈では万人が承知しているにも関わらず、実践においてやり

続ける者は極めて少ない。しかもその始まりにおいて、稚拙さからこき下ろされたり、失笑されたりする

嘲りを跳ね除け幾度となく挑戦する者は、その結果如何よりも魂において気高く美しい。




勤労感謝の日の朝、自宅のインターフォンが家元の安眠を妨げるように、甲高く鳴った。

昨夜は、めったに午前様などしないのだが4軒目あたりから、どうも記憶があやしい。

まして、その後も数軒、新地クルーズをしていたようで、とても起きてまでインターフォンに出る気持ちに

はなれないでいた。

最近は年齢と共に酒量も減ったのだが、赤子の手を捻るが如きに酔ってしまい、二日酔いとまでは行かない

までも深酒した朝など、曖昧な昨夜の記憶をたどり、どこかで粗相はしなかったかと精神的な後遺症に

苛まれる事もしばしばである。


少し気怠い体に鞭打ち、カメラケースを求めに東急ハンズへと向かう午後、郵便受けを覗き今朝のインター

フォンの正体を知った。クロネコヤマトの配送不在票だ。

「なんやねん・・・何かネット通販頼んだやろか?流行りの送りつけ詐欺か?」

まったく覚えのない不在票に少しの不安を抱き、差出人の名前を見た。

…「〇〇 摩耶」…

まさか・・・恐る恐る品名欄に目を移すと・・・はっきりと「衣類」と明記されているではないか!

不安は確実なものとなり、体中に戦慄を覚えた家元はその荷物を受け取ることをためらった。



摩耶との出会いは旧家元日記でも書いたのだが、かれこれ10年程前には遡る。

当時、彼女は18歳でトリマーと言う聞きなれない、何やら犬の散髪屋になるための専門学校生だった。

それがいつごろからか家元のアトリエに、昼と言わず夜と言わずにやって来ては勝手に一人遊びをして帰っ

て行く奇妙な娘であった。これがまた芸術的センスがあり、家元などには到底理解できない前衛的な絵の

ような模様のようなものを描き遊んでいるのだ。その上、家元の友人たちをも凌駕する見事な酒の飲みっぷ

りで、当時最年少の飲み友達になっていた。

学校卒業後も、そのトリマーの仕事一筋でラスベガスで開かれた世界選手権のチャンピオンにも輝き、現在

は彼女の地元で独立し、一端の経営者として育っている。


そんな彼女が何か事あるたびに自ら作った制作物を家元に送ってくるのだ・・・

家元が何故、その荷物の受け取りをためらったのかの答えが、過去に送られて来た品物に隠されている。

では、そのほんの一部をご紹介させて頂くが妊婦の方や気の弱い方の閲覧には責任を持ちかねます。



12-11-25-1.jpg

それぞれに解説して行くと、まずは怪しげなネコのぬいぐるみ。どうもミーシャをモチーフとした抱き枕と

いう事だ。以外に当家のネコたちは気に入っている様子。

その上に置かれているのが家事をする際に身に着けろと言う、チロルテープの切り替えしがアルカディック

なエプロンだが、こんな模様・・・

12-11-25-3.jpg



そして次がお出かけ用に持ち歩けと言うレースのフリルが付いたビビットなパーティー用バック・・・

12-11-25-2.jpg


家元のショルダーバックにそっと忍ばせて置けと言うフェミニンな小銭入れ・・・

12-11-25-4.jpg

携帯電話に着けろと言う後ろ髪を刈上げた、タイゾーのようなゴルゴ13のストラップ・・・

12-11-25-5.jpg 12-11-25-6.jpg

当家の裏に住み着くねこ、親のサビと子供のボブ&ビビをかたどったフェルト地の品・・・

12-11-25-10.jpg

どうやら店で仮眠するときに使えと言うアイマスクらしい・・・

12-11-25-11.jpg

これらは一部に過ぎない。その他ストラップ類や千社札などまだまだあるが、そのすべてを家元が身に着け

る事を前提にして制作していると言うのだから何やら恐ろしい。

未だにどのシーンで、あのエプロンを身に着け、あのパーティーバックを持ち歩き、そっとマリーの付いた

小銭入れを出し、刈り上げたゴルゴ13がブラブラする携帯電話を使い、アイマスクをすればいいのか見当も

付かずにいる。


今度は一体全体どんなものを身に着けろと言って来たのだろう?

結局その日は忌まわしき過去を思い起こし荷物を受け取らずにいたが、意を決して日曜日に受け取った。

12-11-25-0.jpg

全知全能の神よ、我にこの荷物を開ける勇気をお与えください・・・

絶望の淵の中、祈るような気持ちでしっかりと梱包しているガムテープを切り破いた。


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12-11-25-7.jpg

初めて家元が身に着けられそうなものが顔を出した!

なかなかに凝ったつくりで、裏地にはフェイクファーまで縫い込まれているではないか。

12-11-25-8.jpg

素晴らしい!!!  なんと上手く仕立てられている事か!

何事もやり続けていると腕が上がって来るものだと、しきりに感動した。

同封された手紙には、摩耶が飼い猫に邪魔されながらも苦難を乗り越えて制作されて行く工程が生き生きと

添えられている。

12-11-25-9-0.jpg

18歳からの志を全うし、その職に就き、更には独立開業にまでたどり着く人間がどれ位いるのか、そうな

るには一体どれ程の挫折と諦めを乗り越えなければ達成できないかと言う事を家元は知っている。

この作品も諦めずに続けた結果の結晶ではないか。あんな稚拙なものを作っていた幼いヤツが、本業の合間

を見計らい、これほど完成度のあるものを作れるものかと何度も関心してしまった。


摩耶は部屋着にと書き添えていたが、是非お出かけ着にさせて頂く事にするが、例のバックと小銭入ればか

りは勘弁して頂きたい。

改めてこのブログを通じお礼申し上げます。摩耶ありがとう~


おまけ・・・抱き枕のミーシャ

12-11-23-12.jpg

12-11-23-11.jpg

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コメント
あー、我ながら面白すぎるーゴルゴとかバッグとか本気で爆笑してしまいました。
気に入って頂けるなぞ思いもよりませんで!うーん、成長したなぁ。しみ、じみ。笑
【2012/11/28 03:21】 | マヤ #- | [edit]
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